情報BOX:ローマ教皇死去、各国首脳の反応

ローマ教皇フランシスコが21日死去した。88歳だった。2013年に初の中南米出身者として教皇に選出され、保守的なローマカトリック教会の改革を目指した。20日に復活祭(イースター)の行事で公の場に姿を見せたのが最後となった。写真は4月21日、バチカンのサンピエトロ広場付近で撮影(2025年 ロイター/Remo Casilli)
[バチカン市 21日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコが21日死去した。88歳だった。2013年に初の中南米出身者として教皇に選出され、保守的なローマカトリック教会の改革を目指した。20日に復活祭(イースター)の行事で公の場に姿を見せたのが最後となった。
以下は世界各国の首脳らの反応。
◎米国のトランプ大統領
「安らかな眠りを。教皇と彼を愛した全ての人々に神のご加護があらんことを」
◎イタリアのメローニ首相
「私は教皇の友情、助言、教えを享受する機会に恵まれた。試練や苦しみの時期でさえ、それらは決して途絶えることはなかった」
◎フランスのマクロン大統領
「深い謙虚さを持ち、常に最も弱い立場にある人々、最も脆弱な人々に寄り添った」
◎オバマ元米大統領
「われわれをより良い人間になりたいと思わせる稀有な指導者だった。病人を抱きしめ、ホームレスの人々に奉仕、若い囚人の足を洗うなど、その謙虚さと、シンプルでありながらも深遠な行為は、われわれの自己満足を揺るがし、われわれが神そして互いに道徳的義務を通じ結ばれていると再認識させた」
◎国連のグテレス事務総長
「平和、人間の尊厳、社会正義を訴える使者だった。教皇は信仰、奉仕、そして周縁に置かれた人々や紛争の恐怖に閉じ込められた人々をはじめとする全ての人々への思いやりという遺産を残した」
◎イランのペゼシュキアン大統領
「キリストの教えを広めることに生涯を捧げた。イスラエルのパレスチナ自治区ガザでの行動を含む、世界で起きている非人道的な行為に対する人道的立場が、教皇フランシスコの生涯と指導力の特筆すべき点だった」
◎トルコのエルドアン大統領
「教皇フランシスコは尊敬を集める政治家であると同時に、異なる信仰の間の対話を重んじ、特にパレスチナ問題やパレスチナ自治区ガザでのジェノサイド(大量虐殺)など、人道的な悲劇に直面した際に主導権を取った精神的指導者でもあった」
◎イスラエルのヘルツォグ大統領
「混乱した世界の中で、平和を呼びかけることに生涯を捧げた。中東の平和と(パレスチナ自治区ガザからの)人質の安全な帰還のためのマ教皇フランシスコの祈りが届くことを心から願っている」
◎ウクライナのゼレンスキー大統領
「教皇フランシスコは、ウクライナの平和とウクライナ国民のために祈りを捧げた。教皇に精神的支えを求めていたカトリック信者と全てのキリスト教徒と共に、哀悼の意を表明する」
◎ロシアのプーチン大統領
「ロシア正教会とカトリック教会の間の対話のほか、ロシアと教皇庁との間の建設的な協力を積極的に促進した」