インド、米国と通商巡り「大きな進展」 米副大統領がモディ首相と会談

バンス米副大統領は21日、訪問先のインドでモディ首相と会談した。インド首相府によると、両国間の通商問題を巡る協議で大きな進展があった。 写真は4月21日、インドのニューデリーからジャイプールに移動するバンス米副大統領(2025年 ロイター/ Kenny Holston/Pool via REUTERS)
YP Rajesh Tanvi Mehta Shivam Patel
[ニューデリー 21日 ロイター] - バンス米副大統領は21日、訪問先のインドでモディ首相と会談した。インド首相府によると、両国間の通商問題を巡る協議で大きな進展があった。
インド首相府によると、エネルギー、防衛、戦略的技術分野などでの協力強化に向けた継続的な取り組みについて協議。地域的・世界的問題」についても話し合ったという。
また、モディ首相はトランプ米大統領の年内のインド訪問を楽しみにしているとバンス氏に伝えた。
米国はバンス氏とモディ氏の会談について、現時点で内容を公表していない。
訪米中のインドのシタラマン財務相はこの日、滞在先のサンフランシスコで、米国との通商協定の第一段階について、秋までに合意したいと表明。「米国との関わりの要点は(米政府が掲げる)相互関税を巡る問題だけではなく、インドにとっての最大の貿易相手国(である米国)との協定を結ぶことでもある」と述べた。
バンス副大統領は4日間の日程でインドを訪問。インド系のウシャ夫人ら家族も同行している。インドでは年内に日米豪印4カ国の枠組みである「Quad(クアッド)」の首脳会議が開かれ、トランプ大統領も出席予定。バンス氏のインド訪問はこれに向けた地ならしと位置付けられている。