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トランプが隠し持っていた「機密情報」、反トランプ派すら驚く「犯罪」の中身とは

2022年8月30日(火)11時12分
フレッド・カプラン(スレート誌コラムニスト)

トランプがなぜ機密文書をマールアラーゴに運ばせたのかはいまだに謎だ。

さらに大きな謎は、なぜこれほど長い間、返還に抵抗したのか。トランプは22日、押収文書の調査停止を求めて司法省を提訴。自分には大統領として文書の機密指定を解除する権限と、資料を所有し続ける特権があると主張したが、裁判所が認める可能性は低い。

大統領にも元大統領にも文書保有の特権はない

第1に、大統領が文書の機密指定を解除する際には決められた手順があり、それが完了すると特別機密のタブとマークが取り除かれることになっているが、マールアラーゴから回収された文書にはタブとマークが残っていた。

第2に、ORCONなど一部の文書は機密解除どころか、単なる所持だけでも原発信者の承認を得なければならないが、その形跡はない。

第3に大統領、それも元大統領には国立公文書館に本来帰属すべき文書を保有する特権はない。

最後に、これらの文書は機密かどうかにかかわらず、所持するだけでも宣誓供述書にあるとおり、いくつかの法律に違反する犯罪行為となる。

不明な点はまだ多いが、はっきりしたことが1つある。トランプは法的トラブルの真っただ中にいるということだ。

©2022 The Slate Group

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