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戦争

戦争体験者はあと数年でいなくなる──悲惨さを語り継ぐことの重要性

2022年8月24日(水)11時00分
舞田敏彦(教育社会学者)

<表2>は、このやり方で定義した戦争(戦場)体験世代の数の推移を示したものだ。2025年以降は、社人研の『将来推計人口』(中位推計)をもとにしている。

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1965年までは国民の半数以上が戦争体験世代だった。筆者が子どもだった80年代でも3人に1人。周囲の大人から、戦争の怖さ・悲惨さ・ひもじさを繰り返し聞かされた記憶がある。それが2020年現在では9.2%で、2040年にはほぼ皆無となる見通しだ。

随所で言われているが、戦争体験世代の証言(語り)を記録する必要がある。文字のみならず、その場で語られているような動画に仕立てることも可能だ。子どもたちが持っているスマホに配信するなど、資料を普及させな技術も整っている。惨劇の記憶を風化させてはならない。

<資料:総務省『国勢調査』の時系列統計
    社人研『将来推計人口』(2017年)

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