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追悼【追悼】オリビア・ニュートン=ジョン最後の闘い
Olivia Newton-John Remembered: Tributes Pour in for Movie, Music Icon

2003年、東京のコンサートで。いつまでも若々しかった Kimimasa Mayama-REUTERS
<30年以上、乳がんと闘い続けたニュートン=ジョンは、大麻成分カナビスの治癒力を信じ、財団を作ってがん研究を支援していた>
歌手で女優のオリビア・ニュートン=ジョンが73歳で死去した。8月8日に家族が発表した。この訃報を受けて、多くのソーシャルメディアユーザーが、映画や音楽の世界で一世を風靡したニュートン=ジョンを悼む気持ちをネット上に投稿している。
夫のジョン・イースタリングは、オリビアのフェイスブックページにこう綴っている。「オリビア・ニュートン=ジョン(73歳)は本日午前中、南カリフォルニアにある自身の牧場で、家族や友人に囲まれ、安らかに亡くなった。この非常に困難な時期に、すべてのみなさんに対し、家族のプライバシーを尊重していただけるようお願いする」「オリビアは30年以上にわたり、乳がんと生きる姿を公表し、勝利と希望のシンボルになってきた。回復に向けた彼女の歩みや、先進的な植物成分を活用した療法の経験は、植物医療とがんについての研究を専門分野とするオリビア・ニュートン=ジョン財団基金において、これからも継続される」
さらに投稿で、イースタリングはこう続けている。「家族としては、献花の代わりに、オリビア・ニュートン=ジョン財団基金(ONJFoundationFund.org)への寄付という形で追悼の気持ちを示していだだけたらと希望している」
訃報が伝えられるとすぐに、ツイッターユーザーたちは、ジョン・トラボルタと共演した1978年公開の映画『グリース』で、サンディを演じた時の彼女の写真を投稿し、在りし日の姿をしのんだ。
「がんは克服しつつある」と言っていた
ニュートン=ジョンは、1992年に最初に乳がんと診断され、ここ数年はがんの再発により闘病生活を送っていた。2018年には、オーストラリアのニュース・情報番組「サンデー・ナイト」で、中毒性はないが大麻成分を含むカナビスオイルを使用していることを明かし、さらにこう発言した。「私の夢は、オーストラリアで、すべてのがん患者、そして、がんをはじめとする痛みを伴う病気で苦しむ人たちに、早い時期にこれ(カナビスオイル)が提供されることです」
ピープル誌によると、ニュートン=ジョンは2020年に、自身のがんとの戦いについて、こう述べていたという。「うまく克服しつつあるというのが、私の見方です。正直言って、がんのことはあまり考えることもありません。がんの存在自体を認めないことは、本当に有効です。私はどんどん強く、良くなってきています。とても調子がいいです!」
オリビアの死因は明らかにされていない。
(翻訳:ガリレオ)