ロシアの「住民投票」はパルチザンが潰す 一度拉致されたメリトポリ市長語る
Ukraine Partisans Can Block Russia's August 'Referendums': Front-Line Mayor
パルチザンはウクライナ軍の特殊部隊と諜報員の支援を得て、ロシア軍に占領された南部一帯でゲリラ戦を展開している。ヘルソンやメリトポリでは、占領からの解放を待つ住民たちがウクライナ軍の反撃を待ちわびる一方、ヘルソンではロシアへの複数の内通者が見つかり、殺害されている。
フェドロフは、ロシアによる住民投票の妨害計画について、「詳細は明かせないが、メリトポリでの住民投票が不可能になることを願っている」と語った。
「我々全員が自分の務めを果たさなければならない」と述べた。「いま私たちがすべきは、自分たちの領土での住民投票実施を阻止することだ。その間にウクライナ軍の兵士たちがメリトポリを解放することができれば最高だ」
7日夜には、ウクライナ側が長距離ミサイル──報道によればアメリカ製の高機動ロケット砲システム(HIMARS)──を使ってロシア軍の拠点2カ所を破壊し、地元パルチザンの活躍が目に見える形で示された。フェドロフはメッセージアプリ「テレグラム」で攻撃の成功を称え、この攻撃で100人超のロシア兵が死亡したと主張した。
「内通者は500人以上にのぼる」
「パルチザンの主な任務は第一に、ロシア軍の全ての兵器や設備を破壊することだ」とフェドロフは投稿の中で述べた。「2つ目の目標は、ロシア側への協力者と占領者、全員の士気をくじくこと。彼らが我々の領土で安全だと感じられないようにすることだ」
「3つ目の目標の成果は昨夜示されたが、ウクライナの軍と諜報員に、ロシアの軍事拠点などの場所に関する情報を提供することだ。我々が今日、特殊作戦を成功させて2つの軍事拠点を破壊することができたのは、そのおかげだ」
その一方で、フェドロフのチーム、保安当局者や検事たちは、ロシアによる占領を可能にしている内通者に関する情報収集を続けている。
「我々の手元には内通者のリストがある」とフェドロフは述べ、さらにこう続けた。「メリトポリの多くの市民が我々に、内通者に関する情報を提供してくれている。内通者は500人以上にのぼり、我々はその全員の名前を把握している」
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら