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交通ドイツ、月額1260円で国内乗り放題 インフレ対策の公共交通機関のサブスク、交通渋滞緩和も
ドイツで公共交通機関の格安チケット販売後に都市部の交通渋滞が緩和していることが分かった。写真は独ヴェスターラントで6月4日撮影(2022年 ロイター/Fabian Bimmer)
ドイツで公共交通機関の格安チケット販売後に都市部の交通渋滞が緩和していることが分かった。自動車利用の抑制に向けた政府の実験が一定の成果を上げている可能性がある。
ドイツ政府は6月から月額9ユーロ(約1260円)で国内の公共交通機関に無制限で乗車できるチケットを販売。8月まで販売を継続する。物価上昇の痛みを緩和するとともに自動車の排ガスを減らすことが狙いだ。
デジタル地図サービス大手トムトムがロイターの委託でまとめた6月20日の週のデータによると、26都市中23都市ではチケット販売前との比較でラッシュアワーの渋滞が減少した。
トムトムの専門家は「9ユーロチケットの販売と関係がある」と指摘。燃料高や在宅勤務が影響した可能性もある。
6月1カ月間のデータでも、前月比で交通渋滞が減少した都市は26都市中24都市、2019年6月との比較で交通渋滞が減少した都市は26都市中21都市だった。
連邦統計庁によると、6月の列車利用は2019年6月との比較で42%増えた。
2020年に世界で初めて公共交通機関を無料にしたルクセンブルクでも路面電車の利用が増えている。