ヘンリー王子、国連で気候対策を訴え「お前が言うな」と大顰蹙
Harry and Meghan Slammed for Climate Hypocrisy—Even After Flying Commercial
「ヘンリー王子は偽善者だ」とまで言い切ったのは、右派コメンテーターのメーガン・マケイン。「気候変動という宗教を広める連中のご多分に漏れず、彼も炭素を大量に撒き散らすプライベートジェットで世界を飛び回っている」と英紙デイリー・メールのコラムで論難した。
「彼とその家族はエリザベス女王の(即位70周年を祝う)プラチナ・ジュビリーのために、乗客13人のプライベートジェット、ボンバルディア・グローバルで大西洋を渡った。専門家によれば、彼らのフライトで排出された炭素は60トン。商用航空トンの10倍だ」
英王室コメンテーターのレイフ・ヘイデルマンクーは英ニュース専門局GBニュースの番組で、よりにもよってヘンリー王子が国連で気候変動について演説を行うなど、とんだ人選ミスだと語った。
「この猛暑の最中でなければ、エイプリールフールかと思ったところだ。率直に言って、ヘンリー王子に気候変動について語るよう依頼するのは、(退陣を控えた女好きの英首相)ボリス・ジョンソンに禁欲について説くよう依頼するようなものだ」
今回ヘンリー王子とメーガン妃は「商用航空」でニューヨークに飛んだと報道で強調されたが、その程度では辛口コメンテーターらを黙らせることはできなかった。
排出は相殺と主張
ヘンリー王子が国連で演説したその日、NBCのトーク番組トゥデーで司会者のクレイグ・メルビンは、夫妻が「商用航空」で移動したと明かし、「私が得た情報では(ヘンリー王子は)フライト中に映画『バッド・ボーイズ』、(メーガン妃はテニスの)セリーナ(・ウィリアムズの)ドミュメンタリーを見ていたそうだ」と付け加えた。
ヘンリー王子は2019年のトラバリスト設立時に、プライベートジェットの旅は自分としては不本意だが、必要に迫られて利用していると説明したのだが、なかなかに優雅なフライトだ。
「私は人生の99%で、商用航空を利用して世界を旅してきた」と、オランダの首都アムステルダムのイベント会場で彼は語った。「特殊な状況下で家族の安全のためにどうしても(プライベートジェットを)使わざるを得ない場合がある。ただそれだけの話だ」
やむなくプライベートジェットを利用した場合は、常にその二酸化炭素(CO2)排出量を同量の削減で埋め合わせるようにしていると、彼は胸を張った。