ロシア対ウクライナ戦況 東部ルハンスク州の攻防、米提供の高機動ロケット砲システム HIMARS
2022年7月11日(月)16時45分
ゼレンスキー大統領は領土奪還を宣言 MICHAEL BUHOLZERーPOOLーREUTERS
ロシアが一歩前進した。
ウクライナ軍は7月3日、東部ドンバス地方ルハンスク(ルガンスク)州の最後の拠点、リシチャンスクから撤退したと発表。要衝セベロドネツクに続く同市の制圧で、同州全域をロシア軍が掌握した。
「セベロドネツクとリシチャンスクでの(ウクライナ軍の)作戦はロシア軍の進軍を遅らせ、現地部隊に撤退・拠点移動の余裕を与えることが目的だった可能性がある」と、英王立統合軍事研究所の調査アナリスト、サム・クラニーエバンスは指摘する。
アメリカがウクライナに供与した高機動ロケット砲システム(HIMARS)などは、限定的ながらも確かな効果を上げているという。
だが、欧米の支援継続意欲には陰りが見える。ガス価格高騰や生活費増、米国内の政治的混乱に押されて、ウクライナへの関心は薄れている。
アメリカはウクライナ支援のため今年9月を期限に計400億ドルを投じるが、その後は不透明だ。
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着