タイヤは半分、それでも走る 「0.5 x 2 = 1自転車」が話題に
動画の虜になった視聴者たちはコメント欄で、なんとかメリットを見出そうと議論を繰り広げている。今のところは「人目を引く」以外に、これといった利点の発見には至っていないようだ。動画では直線をスムーズに走る様子が繰り返し映されているが、カーブが心配、とコメントする視聴者もあった。
それでも、めずらしいタイヤは海外の各所で取り上げられている。科学ニュースを扱う「ZMEサイエンス」は、動画は「『車輪の再発明』というフレーズにまったく新しい意味を与えた」と述べ、創造的なチャレンジを称えている。
「車輪の再発明」は通常、ソフトウェア開発の世界で、無駄な労力を揶揄する表現としてよく使われる。車輪の発明は人類にとって重要な出来事だったが、現代ではすでに車輪が存在する。自力でまた考案するよりは既存の技術を受け入れた方が、少ない労力で質のよいものができるという意味だ。
だが、今回の遊び心は、これまでの車輪の枠を越える発想から生まれた。実用性にとらわれず、人間をワクワクさせるための努力があってもいい----。ゴルディーエフ氏の動画は、そんなメッセージを与えてくれるかのようだ。
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