最新記事

UFO

「UFOの真実はそこにある!!」15歳から機密文書を発掘してきた僕のライフワーク

The Truth Is Out There

2022年6月8日(水)15時53分
ジョン・グリーンウォルドJr.(UFO研究家)
UFO研究家

グリーンウォルド(上)はウェブサイトで300万ページの情報を無料で公開している JOHN GREENEWALD JR.

<約50年ぶりに米議会でUFOに関する公聴会が開かれることが5月に発表された。未確認飛行物体に関する謎の解明のために、政府にさらなる情報公開を求めたい>

約50年ぶりに米議会で未確認飛行物体(UFO)に関する公聴会が開かれることが報じられたのは、5月の初旬。議会がようやくこの重要なトピックを取り上げると聞いて、もちろん僕は興奮した。

UFOに興味を持ち、政府の情報を探ろうと思い立ったのは15歳のときだった。政府がUFOについて真実を知っているなら、僕も知りたい。そこで情報自由法に基づき、機密指定を解除された文書の開示を求めた。

手に入れた情報は無料で公開したくて、ウェブサイト「ブラック・ボールト」も立ち上げた。それから約26年、サイトには300万ページを超える情報が集まっている。

発端は1996年に入手した「76年テヘランUFO事件」に関する全4ページの文書だった。76年9月、イランの首都テヘラン上空に巨大なUFOが現れ、そこから複数の小型UFOが強烈な光を放ちながら飛び立った。イラン空軍に迎撃され、1機が地球に着陸した可能性もあるという。

正直最初は眉唾だと思ったが、その後、情報自由法について耳にした。機密扱いでなくなった文書を国防総省情報局(DIA)が送ってくれることも知った。

半信半疑で開示を申請すると、本当にテヘランUFO事件の記録文書が郵便受けに届いた。これですっかり申請にハマり、今ではサイトに膨大な元機密文書を載せている。

政府がこれだけ証拠を保管しているのに、UFOに関心を持つのは今も「恥ずかしいこと」とされている。だがセンセーショナルな報道や怪しげな体験談の先に目を向ければ、UFO現象が事実であり、証拠もそろっていることを納得してもらえるはずだ。

米軍は目撃情報の宝庫

最近はバラク・オバマ元大統領、アブリル・ヘインズ国家情報長官、ジェームズ・ウールジー元CIA長官ら影響力のある人々が沈黙を破り、UFOについて語っている。

僕のYouTubeチャンネルで、あるパイロットの体験を話してくれたのはほかでもないウールジー。UFOに遭遇したパイロットの飛行機は、「高度1万2000メートルで機能不全に陥った」という。

5月17日に下院情報特別委員会が開いた公聴会について言えば、もっと国民が理解しやすい情報を示してほしかった。とはいえ数は少ないが映像も公開され、軍がドローンと結論付けた飛行物体や、今も正体が解明されない飛行物体を見ることができた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

豪3月住宅価格は過去最高、4年ぶり利下げ受け=コア

ビジネス

アーム設計のデータセンター用CPU、年末にシェア5

ビジネス

米ブラックロックCEO、保護主義台頭に警鐘 「二極

ワールド

ガザの砂地から救助隊15人の遺体回収、国連がイスラ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 9
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中