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ロシア「プーチンの『病気』は噂されているものより深刻だ」 ゼレンスキー大統領が発言
Zelensky Says Putin Has ‘Severe Disease’ That Poses ‘Threat To Our Country’
ウクライナ東部紛争の収束を目指す4カ国首脳会談で同席したプーチン大統領とゼレンスキー大統領(2019年12月) Charles Platiau-REUTERS
<進行がんやパーキンソン病など何度も病気の噂が取り沙汰されてきたプーチンだが、ウクライナのゼレンスキー大統領によれば、彼の病気はもっとひどいという>
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、これまでに噂されてきたものよりも「もっと深刻な病」に侵されている──ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がこう語った。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、プーチンの健康状態についてはさまざまな噂が囁かれてきた。血液のがん、パーキンソン病など、深刻な病気を患っているという話も繰り返し浮上している。ウクライナの情報機関を率いるキーロ・ブダノフ少将も、ロシア政府の複数の関係者から、「プーチンは2年以内に死亡する可能性が高い」という情報を得たと述べていた。
こうしたなか、ゼレンスキーは米NBCのインタビューの中で、自分はプーチンの健康状態に関する噂には興味がないと発言。だがプーチンは、ウクライナに脅威をもたらす「もっと深刻な病気」に侵されていると示唆した。
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「ウラジーミル・プーチンに何が起きているのか、私は知らない。でも彼ら(ロシア政府)は1つの深刻な病気を患っていると思う。噂されているよりも、ずっと深刻な病気だ。それはウクライナ国民への敬意がないという病気であり、彼らが我々の領土に対して侵した侵略と拷問という病気だ」とゼレンスキーは語った。インタビューの動画は、6月29日にメッセージアプリ「テレグラム」のゼレンスキーのチャンネルに投稿された。
ロシアを安保理から除外するよう要求
ゼレンスキーは、さらにこう続けた。「プーチンの周りにいる多くの人が、病に侵されている。高望みをしすぎる、理解力がない、国際法や人の命を軽んじるという病だ。彼らは国際法も人の命も、何とも思っていないのだ。これは我々の国に脅威をもたらす病気だ」
ウクライナでの戦闘は5カ月目に突入しており、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の推定によれば、6月26日までにウクライナの民間人の犠牲者は4731人にのぼった。
さらに27日には、ウクライナ中部ポルタワ州のショッピングモールが、ロシア軍によるミサイル攻撃を受けた。この攻撃により、28日の時点で少なくとも20人の死亡が報じられている。ミサイル攻撃があった当時、ショッピングモールには1000人あまりの民間人がいたという。
ゼレンスキーはウクライナの民間人に対する攻撃が増えていることを受け、国連安保理の緊急会合にビデオメッセージを寄せ、常任理事国であるロシアを安保理から除外するよう呼びかけた。