テキサス共和党、アメリカからの独立を問う住民投票を要求
Texas Could Vote to Secede From U.S. in 2023 as GOP Pushes for Referendum
テキサス州共和党の新しい綱領はこれに加えて、投票時の人種差別を禁止した1965年の投票権法の完全廃止を求めている。
他の複数の項目にも、同党の右傾化をうかがわせる内容が並んでおり、なかでも文化をめぐる問題についての記載は際立っている。綱領では、同性愛を「異常なライフスタイルの選択」と表現しているほか、「トランスジェンダーのアイデンティティを認めようとするあらゆる活動」に反対すると宣言している。
人工妊娠中絶の全面禁止と、「生まれてくる前の子どもへの平等な保護」も求めている。テキサス州では2021年9月から「妊娠6週目以降の中絶」が禁止されているが、まもなく下される連邦最高裁の判断によっては、全米で妊娠中絶の権利を認めてきた「ロー対ウェイド」訴訟の最高裁判決(1973年)が覆される可能性が出てきている。そうなれば、テキサス州では、妊娠中絶を非合法化される可能性がある。
週末から週明けにかけてこの綱領の内容が明らかになると、テキサス共和党のサイトにはアクセスが殺到し、サーバーがダウンする騒ぎになった。月曜時点でもまだ復旧していなかった。
(翻訳:ガリレオ)