テキサス共和党、アメリカからの独立を問う住民投票を要求
Texas Could Vote to Secede From U.S. in 2023 as GOP Pushes for Referendum
とはいえ、テキサス州では数十年にわたり、現代版の合衆国脱退派の活動が続いている。そして、合衆国脱退を呼びかける声は、民主党から大統領が出ている時期に大きくなる傾向があると、テキサス・トリビューンは指摘する。
このような訴えが実際にどれだけテキサス州民の支持を集めているかは定かではないが、「テキサスを再び独立国にする」と謳う団体「テキサス・ナショナリスト・ムーブメント」のウェブサイトは、同団体の活動を支持する州民は50万人近くに達していると主張する。
この運動は、テキサス州の共和党議員の支持も受けている。州下院議員のカイル・ビーダーマンは2021年、いわゆる「テキジット(Texit)」(テキサスとエグジット=離脱を合わせた造語)の可否を問う住民投票の実施を求める法案を提出した。これは、テキサス州共和党委員長のアレン・ウェストからも支持を得ていた。
バイデンは正当な大統領ではない
この法案は、民主、共和を問わず複数の議員から強い非難を浴びた。共和党所属の州下院議員ジェフ・リーチはこれを、「一つ星の州(テキサス州のニックネーム)に泥を塗るもの」で「まさに扇動そのものだ」と、厳しく糾弾した。
6月18日に閉幕した同州の党大会では、住民投票の問題に加え、綱領に関する270件以上の政策項目について、代議員が投票を行った。これらの票は今後、オースティンで集計され、正式に認定される予定だが、項目が否決されることはまれだと、州共和党の広報担当者ジェームズ・ウェソレックはトリビューン紙に述べている。
テキサス州の共和党員たちはさらに、現在のジョー・バイデン米大統領は「合法的に選挙で選ばれていない」と主張する決議を可決し、2020年の大統領選挙で広範な不正が行われたとする、ドナルド・トランプ前大統領の根拠のない主張への変わらない支持を表明した。