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選挙フランス与党連合、過半数割れ マクロン、政権運営・改革推進が困難に
フランス国民議会(下院、577議席)選挙の決選投票でマクロン大統領率いる中道の与党連合は245議席の獲得にとどまり、安定過半数(289議席)を大きく割り込んだ。写真は12日に行われた第一回投票で、ルトゥケの投票所のブースに入るマクロン大統領。代表撮影(2022年 ロイター)
19日のフランス国民議会(下院、577議席)選挙の決選投票でマクロン大統領率いる中道の与党連合は245議席の獲得にとどまり、安定過半数(289議席)を大きく割り込んだ。大統領が掲げる経済改革推進には、他党との連携が必要となる。
マクロン大統領は連立政権か法案ごとに野党と協議する少数与党政権かの選択を迫られる。いずれの合意もなければフランス経済の混乱は避けられない。
オリビア・グレゴワール政府報道官はラジオで「複雑になるだろう。われわれは議会の穏健派に連携を呼びかける」と述べた。
ボルヌ首相は職にとどまり、連立候補との協議を主導する見通し。
ただ、有力候補とされる共和党の議員は政権参加に消極的で、幹事長はラジオで「共和党の議会での立場は自由で独立だ」と述べた。
マリーヌ・ルペン氏率いる極右「国民連合(RN)」は過去最多の議席を獲得、急進左派・メランション氏率いる左派連合「人民環境社会新連合」(NUPES)は野党第1党となる見込み。
ルメール経済・財務相は「妥協を受け入れる必要があるが、フランスのための明確な価値観、アイデア、政治的なプロジェクトを中心に考えなければならない」と述べた。