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安全保障フィンランド、ロシアとの国境にフェンス設置に向け国境法を改正へ
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フィンランド政府は9日、ロシアとの国境にフェンスなどの障害物を設置できるよう国境法の改正を計画していると明らかにした。写真は、フィンランドのマリン首相。2022年5月31日にブリュッセルで撮影。(2022年 ロイター/Johanna Geron)
フィンランド政府は9日、ロシアとの国境にフェンスなどの障害物を設置できるよう国境法の改正を計画していると明らかにした。ロシアのウクライナ侵攻を巡る脅威への備えを強化する動き。
フィンランドは現在、北大西洋条約機構(NATO)への加盟を申請中。森に覆われた両国の国境地帯は全長1300キロの大部分が標識などで示されているだけだが、ロシアとは戦争の歴史がある。
昨年末に中東やアフガニスタン、アフリカからの難民がポーランド国境で立ち往生した際に欧州連合(EU)が非難したベラルーシのように、ロシアが国境地帯に難民を向かわせて圧力をかけてくる可能性も懸念されており、フィンランドは国境警備の強化を急いでいる。
政府の法改正案には難民申請の受け付けを特定の入国地点に限定する案が含まれている。既存のEU規則では加盟国へのいかなる入国地点でも亡命を求める権利が認められている。
フェンスなどの設置やフィンランド側の国境警備を容易にするための新たな道路建設も改正案に盛り込まれている。
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