ジョニー・デップ裁判で証言した私が体感した彼の本質
'I Testified in the Heard vs. Depp Trial. The Backlash Has Been Horrific'
私を攻撃してきた人々には、あなた方は本当のデップを知らないし、それと同じように本当の私も知らないのだと言いたい。これが私のキャリアで、私の仕事だ。私は「人の感情を相手にする」仕事をしているから、人々が感情を表現することは何とも思わない。でも私は今、人を傷つけるような有害な方法で感情を表現する人々に直面している。ひどい言葉を投げかけたり、証言台に立つ私のように見える大量のミームを拡散したりする人々だ。
私の証言が気に入らないとか、私の指摘が短絡的だとか言いたいならば、それを言う適切な方法があることを忘れないでほしい。私はこの分野の専門家だ。デップの映像の切り抜きを1本見ただけで判断や評価を下した訳ではない。
裁判の結果を受けて、世間から「悪女」と思われることになってしまったアンバー・ハードの心が癒されることを願っている。今回の裁判は多くの意味で、私にとっていい経験になった。もしも裁判での証言や反対尋問が、純粋に私の専門分野だけを考えればいいもので、首尾よく終わっていたら、今後も注目を集める裁判で専門家として証言するかという問いに100%「イエス」と答えるだろう。だが今では、60/40の割合で「ノー」の方に傾いている。
これまでの人生で、これほどの膨大な量の憎悪の対象にされたことは一度もなかった。それについての自分の感情は処理していける。それでも、自分がこれほどの憎悪や敵意を「受け取る側」に立たされたという思いは、決して消えることはないだろう。
聞き手・ジェニー・ハワード(本誌記者)