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アメリカ社会米、中絶権利支持者が最高裁判事の殺害を計画 中絶制限や銃権利拡大が動機か
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米捜査当局は、連邦最高裁のブレット・カバノー判事(写真)を殺害しようとして容疑などでカリフォルニア州の男を逮捕したと発表した。ホワイトハウスで2018年10月撮影(2022年 ロイター/Jonathan Ernst)
米捜査当局は8日、連邦最高裁のブレット・カバノー判事を殺害しようとして容疑などでカリフォルニア州の男を逮捕したと発表した。メリーランド州にある判事の自宅周辺で拳銃などを所持していたという。
容疑者は、ロサンゼルス近郊シミバレー在住の26歳の男。今後の最高裁判決で人工妊娠中絶の制限と銃の権利拡大が予想されることに失望して、判事殺害を計画した疑いが持たれている。
トランプ前大統領によって指名された保守派のカバノー氏の自宅周辺では、連邦最高裁が中絶の権利を認めた1973年の判決を覆す可能性を示す意見書が先にリークされて以来、中絶の権利支持者による抗議活動が続いている。
連邦捜査局(FBI)の資料によると、容疑者はこの意見書や先月にテキサス州ユバルディの小学校で起きた銃乱射事件に立腹していると供述したという。
男はカバノー氏を誘拐または殺害しようとした罪に問われており、検察によると最高20年の実刑判決となる可能性があるという。
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