米中間選挙へ向けてあの極右どもが戻ってくる
MTG Role Puts Milo Yiannopoulos' Pedophilia Remarks Back in Spotlight
新しいボスの思想信条に合わせてゲイをやめてきたヤノプルス Kevin Lamarque-REUTERS
<小児性愛をおおっぴらに肯定して社会から葬られたはずのヤノプルスがなんと米議会議事堂に戻ってきた。共和党の極右下院議員でトランプ支持者のマージョリー・グリーン・テイラーが無給のインターンとして雇ったのだ。いったい何をやらかすつもりか>
ジョージア州選出の共和党下院議員マージョリー・テイラー・グリーンは、同僚議員たちまで小児性愛支持の「グルーマー(性的動機にもとづいて子どもを誘う者)」と非難していたにもかかわらず、自身の事務所の無給インターンとして、小児性愛を容認する発言で糾弾された右派の扇動家マイロ・ヤノプルスを雇っていた。
イギリスの極右コメンテーターで、保守系ニュースサイト「ブライトバート・ニュース」のエディターだったヤノプルスは、2017年に失脚した。13歳の少年と年上の男性とのセックスについて、「人生をいいものにしてくれる」とコメントしたことがネット上に再浮上したことが原因だった。それなのにいま、グリーンがヤノプルスを自身のチームに迎え入れたことの偽善に、多くの人が気づいている。
どちらも極右だが小児性愛への意見は異なっていたはずの2人
ヤノプルスは、問題のポッドキャストでこう発言していた。「私が思うに、とりわけゲイの世界やカトリック教会の外----こういう言い方をしたい人がいるのならそう言ってもいいが----、ともかくゲイの世界ではたぶん、ひときわ重要で濃厚な、信じられないほど人生をいいものにしてくれる、重要なかたちの関係のいくつかは、多くの場合、若い少年と年上の成人男性との関係だ」「それは、きわめてポジティブな体験になりうる」
ヤノプルスはそのビデオのなかで、一部の13歳の少年は「性的に成熟している」から、その関係は小児性愛ではないと主張し、「世間は児童虐待の問題にこだわりすぎだ」と発言した。
「政府の一員」になった
ポッドキャストの司会者から、ヤノプルスによるその発言が児童への性的虐待を擁護しているように聞こえる事実を突きつけられると、ヤノプルスは次のように答えた。「これは言っておきたいのだが、わたしはマイケル神父に感謝している。うまいいフェラチオができるのは彼のおかげだ」
そうしたコメントが浮上したあとのソーシャルメディアの激流のなかで、ヤノプルスはブライトバート・ニュースを辞し、著書の出版契約を失った。だが、そのとき終わったように見えた彼のキャリアは、無給のインターンとしてではあるが、どういうわけかまた持ち直したようだ。
現在37歳のヤノプルスは2022年6月6日、自身の「テレグラム」アカウントにおいて、グリーン事務所で新たな職に就いたことを発表し、「母はいつも、私がいつか政府の一員になると言っていた!」と書いた。「ついに説得を受け入れ、引退生活から出ることにした。だが、私のスキルは少しばかり錆びついているので、私が手に入れられる最善の仕事は、友人のところの無給インターンシップだった」とヤノプルスは続けた。「幸運を祈ってくれ!」