【映像】2頭のクマ、民家のカーポートで一戦交える

(写真はイメージです) Tammi Mild-iStock
<激突からの殴り合い──これでもただの喧嘩のフリ?>
カリフォルニア州サウス・レイク・タホ在住のリサ・クイックは18日、カーポート(簡易的な車庫)の防犯カメラが捉えた2頭のクマが激しくつかみ合う映像をフェイスブックに公開した。
ヒトとクマの安全な共存のための活動に取り組むゲット・ベア―・スマート・ソサエティによれば、「絶対に必要でない限り、クマ同士は戦わない」という。クマのヒエラルキーは立ち振る舞いに基づいて形成されるため、威嚇することで自らの優位性を示そうとする。
「戦いには怪我のリスクがあり、それ自体はクマの目的ではない。要するに(優位性を示すための)ポーズなのだ」
動画のはじめ、別の方向から走ってきた2頭のクマが画面中央で勢いよく衝突。取っ組み合いの喧嘩が始まった。重量感のあるパンチには緊張感が漂う。両者とも2本足で立ってうなり声を上げ、にらみ合っているのが分かる。少しして、画面奥のクマは後方へと歩き出し、やがて暗闇へと消えていった。
クイックはABC7の取材に対し、うなり声で目を覚ましたと述べている。これまでにも周辺でクマを見かけたことはあるが、通常は彼女が外に出るとすぐに逃げていくという。
カリフォルニア州魚類野生生物局の報告によると、アメリカクロクマの生息数は年々増加傾向にある。1982年には州内に約1万~1万5000頭だったが、現在は約3~4万頭にまで増えているようだ。