ロシア人バレリーナ、死体で発見。ウクライナ侵攻後、3人目
Russian Ballet Dancer Found Dead in Hotel Room, Police Investigating
(イメージ画像) 101cats-iStock.
<コロンビアの首都ボゴタにあるホテルで、ロシア人のバレリーナが死亡しているのが発見された。3人目だ。ウクライナでも、バレエダンサーが亡くなっている>
民放最大手カラコル・テレビシオンの報道番組「ノティシアス・カラコル」はこのバレリーナについて、ボゴタのコルフェリアス地区にあるホテルで遺体で発見されたと報じた。地元警察によれば、現場には薬物と酒の瓶があった。このバレリーナはロシア人で、ほかの複数のロシア人ダンサーと共にコロンビアに滞在していたという。バレエ団の一員としての滞在だったのかどうかは、明らかになっていない。
Wラジオ・コロンビアによれば、死亡したバレリーナはアンゲリカ・グリビニーナ(39)。遺体で発見される数日前から、ボゴタのホテルに滞在していたということだ。
死亡したバレリーナの身元について、本誌は独自に確認ができておらず、在コロンビアのロシア大使館とコロンビア国家警察に詳細を問い合わせたものの、本記事の発行までに返答はなかった。
遺体は、ホテルや商業施設が多いことで知られ、起業家や観光客に人気のコルフェリアス地区にあるホテルで発見された。現地テレビ局「トータス・ノティシアス」の報道によれば、彼女が宿泊していた部屋で死亡しているのをホテルのスタッフが発見し、地元当局に通報したということだ。
あらゆる可能性が視野に
地元当局は現地のロシア大使館と連絡を取っており、死因については現在調査中だ。捜査のため、現場周辺は封鎖されている。死亡したのは「47歳の女性」だと報じている報道機関も複数ある。
現地メディアのレドマスによれば、発見された遺体は検察庁の専門捜査班が解剖にまわし、死因を調べている。また別のメディアは、このバレリーナが死亡した背景について、当局はあらゆる可能性を視野に捜査を進めていると報じた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2月下旬にウクライナへの本格侵攻を開始して以降、ロシア人バレエダンサーの死亡が相次いでいる。
バレエ団「クラシカル・バレエ・シアター(RCB)」の広報は、5月29日にバレリーナのアレシア・ラザレワ(20)が死亡したと発表した。
RBCは彼女の死を発表する声明の中で、「アレシアは高い評価を受けたバレリーナで、優れた技術を持ち、洗練された、力強いダンサーだった。まだ20歳と若く、元気いっぱいの美しい女性だった。家族や親族、友人やファンにとって、彼女の死は大きな喪失だ」とその死を悼んだ。
ラザレワは、浴室で転んで意識を失ったと報じられている。彼女が特定の健康問題を抱えていたとは知られていなかった。