動物園のアジアゾウ、溺れかけたアンテロープを救出すべく人間に助けを乞う
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<苦しむアンテロープを気にかけながら、人間に助けを呼びかけたゾウに拍手喝采>
プールに落ちたアンテロープの危機を飼育員に訴え、救出に貢献したゾウの行動が世界を驚かせている。
先月29日、グアテマラのラ・アウロラ動物園でマリア・ディアスが撮影した映像には、囲いの中にあるプールの周りでそわそわするアジアゾウの姿が映っている。ゾウは溺れかけたアンテロープを助けてもらうべく(トランペットのような音を立てて)鳴き続け、「こっちこっち!」と必死に知らせているように見える。
囲いの中にいた飼育員の男性が呼びかけに応じ、プールに飛び込んだ。男性はアンテロープを抱き上げ、そこから出られるように補助する。アンテロープは何度か這い上がるのに失敗した後、無事脱出に成功。すぐさま元気に跳ね回って見せた。撮影していたディアスは「ブラボー」と叫び、様子を見守っていた周囲の人々からも拍手が沸き起こった。
ゾウは複雑な感情を持つ共感性の高い動物として知られている。他の動物を窮地から救うゾウの姿が目撃されたのは、今回が初めてではない。
救出劇を紹介したディアスは、フェイスブックの投稿で「ゾウは必死に警告しているように見え、飛び込んだ飼育員も勇敢だった」と述べた。
動物園は「トロンピタ」という名のこのゾウにスイカやニンジン、ピーナッツを与え、プールに飛び込んだ職員には報奨金を授与したと地元メディアのグアテマラ・ドットコムは報じている。