最新記事

動物

動物園のアジアゾウ、溺れかけたアンテロープを救出すべく人間に助けを乞う

2022年5月18日(水)21時05分
若道いつき
アンテロープを助けたゾウ

Storyful Viral-YouTube

<苦しむアンテロープを気にかけながら、人間に助けを呼びかけたゾウに拍手喝采>

プールに落ちたアンテロープの危機を飼育員に訴え、救出に貢献したゾウの行動が世界を驚かせている。

先月29日、グアテマラのラ・アウロラ動物園でマリア・ディアスが撮影した映像には、囲いの中にあるプールの周りでそわそわするアジアゾウの姿が映っている。ゾウは溺れかけたアンテロープを助けてもらうべく(トランペットのような音を立てて)鳴き続け、「こっちこっち!」と必死に知らせているように見える。

囲いの中にいた飼育員の男性が呼びかけに応じ、プールに飛び込んだ。男性はアンテロープを抱き上げ、そこから出られるように補助する。アンテロープは何度か這い上がるのに失敗した後、無事脱出に成功。すぐさま元気に跳ね回って見せた。撮影していたディアスは「ブラボー」と叫び、様子を見守っていた周囲の人々からも拍手が沸き起こった。

ゾウは複雑な感情を持つ共感性の高い動物として知られている。他の動物を窮地から救うゾウの姿が目撃されたのは、今回が初めてではない。

救出劇を紹介したディアスは、フェイスブックの投稿で「ゾウは必死に警告しているように見え、飛び込んだ飼育員も勇敢だった」と述べた。

動物園は「トロンピタ」という名のこのゾウにスイカやニンジン、ピーナッツを与え、プールに飛び込んだ職員には報奨金を授与したと地元メディアのグアテマラ・ドットコムは報じている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は反落、米景気不安で一時3万6000円割れ

ワールド

モスクワに過去最大の無人機攻撃、1人死亡 航空機の

ビジネス

スイスが過剰規制ならUBSは国外撤退も、銀行協会が

ワールド

米でイスラム教徒差別など増、報告件数が過去最多=権
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 2
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手」を知ってネット爆笑
  • 3
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 4
    スイスで「駅弁」が完売! 欧州で日常になった日本食、…
  • 5
    ラオスで熱気球が「着陸に失敗」して木に衝突...絶望…
  • 6
    「中国の接触、米国の標的を避けたい」海運業界で「…
  • 7
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 8
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 9
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 10
    「汚すぎる」...アカデミー賞の会場で「噛んでいたガ…
  • 1
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 2
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 3
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題に...「まさに庶民のマーサ・スチュアート!」
  • 4
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 5
    アメリカで牛肉さらに値上がりか...原因はトランプ政…
  • 6
    イーロン・マスクの急所を突け!最大ダメージを与え…
  • 7
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 8
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 9
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 10
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中