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食糧危機ウクライナ戦争がアフリカの食糧危機を直撃する理由
エチオピアに国連機関が穀物を供給するが CLAIRE NEVILLーWORLD FOOD PROGRAMMEーHANDOUTーREUTERS
<アフリカ東部は過去40年で最悪の干ばつに見舞われ、今年だけで2000万人近くが飢餓状態に陥ると国連が発表。「世界的な穀倉地帯」からの輸出再開はいつに?>
ロシアのウクライナ侵攻によって、東アフリカが深刻な食糧危機に陥りつつある。ロシアが黒海を封鎖した影響で、農業国ウクライナからの穀物輸入が停止しているためだ。
現在、エチオピア、ケニア、ソマリアを含む「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ東部は過去40年で最悪の干ばつに見舞われており、国連は今年、この地域で2000万人近くが飢餓状態に陥ると警告。
気温上昇により、エチオピア南部とケニアの乾燥地帯では昨年半ば以降、300万頭の家畜が死んだ。内戦下のエチオピアでは肥料価格が高騰し、現地メディアによれば今年4月に食品価格のインフレ率が史上最悪の43%に達した。
干ばつが続くケニアでは、ウクライナ侵攻以前に穀物生産は70%減少し、300万人以上が深刻な飢餓状態にあった。6月までに雨が降らなければ、ソマリアで600万人以上が食糧難に陥るとみられている。天候は左右できない。ウクライナからの食糧輸出再開はいつになるのか。
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