午前4時に老婦が叫び、食料は届かず 上海ロックダウンの「恐ろしい一日」
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封鎖された住宅エリアの門には、大きな警官のパネルも(4月11日、上海) Aly Song-REUTERS
<鎖で出入りを禁じられる住居まで......>
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、全面的ロックダウン(都市封鎖)が続く上海。極度に制限された生活を内側から記録する女性のTikTok投稿が、ネット上で注目を集めている。
月曜午後、上海に住むTikTokユーザーのロッシェル(@its__rochelle)は「ロックダウン10日目」と題した動画を公開した。映像には「これまでで最も恐ろしい日」というキャプションが添えられ、すでに100万回以上再生されている。
午前4時に「叫び声」で目が覚めたロッシェルは、外で老女が泣きながら助けを求めていることに気付く。「コンパウンド(集合住宅)」のグループチャットで他の住民は「その女性は精神病だから」と述べ、ある人は日中にその女性が食べ物を乞う姿を撮影した映像をシェアした。
ロッシェルの映像では他にも、検査を受けるために列に並ぶところや、そこで支給されたビニール袋の中身(検査セット・薬・マスク)が確認できる。また、近所の住民から「水道水なのに消毒液のような味がする」と連絡が入り、ペットボトルの水を届ける一幕も。終盤には、威圧的なステッカーが貼られた玄関ドアの静止画も紹介されている。本物の鎖で出入りを禁じられている住宅まであるという。
@its__rochelle Probably the most horrific day so far...#lockdown #lockdownlife #shanghai #foryou ♬ Roxanne - Instrumental - Califa Azul
コメント欄ではより詳しく実情を語っている。週末に届くはずだった食料が月曜になっても届かないという報告も。(この後、「11日目」の動画で届いた食料が紹介されている)
また「ロックダウン9日目」の動画では、4日間誰も回収に来なかったため、玄関の外がゴミの山になっていることも伝えられた。
上海の新規感染者数は4月に入ってから過去最多を更新し続け、日曜には約2.5万人の新たな感染が確認された。