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米軍で活躍中の「ロボット犬」、なぜ犬型になった? 開発者が語る「能力」

The Power of the Robot Dog

2022年3月26日(土)14時43分
ギャビン・キニーリー(ゴースト・ロボティクスCOO)

2月には国土安全保障省が、メキシコとの国境を警備するためにロボット犬の配備実験を行っていると発表した。国境地帯は地形が厳しく広大だから、状況を把握するためのカメラのほか、麻薬を検知するセンサーの搭載も必要だ。

ロボットは誤解されやすい。自分の意思で動いているように見えるが、それは映画の世界の話。実際は人間が制御する。ロボット犬も人がモニターを見て動かしている。

ロボット犬を武器にするのは、ゴースト社ではない。ロボットは土台にすぎず、武器として使うかどうかは政府次第。用途を決める権限は、研究に出資し完成品を購入した政府にあると思う。軍事利用には倫理規定があるから、正しい判断を下すはずだ。

僕たちは現在30人体制でロボット犬の改良に励み、サイズの違う機種も開発している。小型モデルは製造コストが低い。人間が入るには危険なダクトなどを点検するロボットとして産業界で重宝されるはずだ。義肢やパワーアシストスーツにも技術を生かしたい。

学生時代の研究分野で働き続けられるのは稀有なこと。浮き沈みはあるが、最高にやりがいのある仕事だ。

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