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ウクライナ侵攻 プーチンの戦争

ロシア軍はウクライナを「シリア」にしようとしている

USING THE SYRIA PLAYBOOK

2022年3月7日(月)15時05分
ジャック・ロシュ(ジャーナリスト)

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中部ドニプロで火炎瓶を作るため空き瓶を集める市民(2月27日) TYLER HICKSーNEW YORK TIMES/AFLO

ロシアの侵攻に対するウクライナの激しい抵抗は、(アメリカの国防専門家に言わせれば)ロシア軍の「めちゃくちゃな」後方支援と相まって、ロシアが目指す短期決戦を妨げている。そこでロシアは住宅街をたたいて抵抗勢力の士気低下を図り、ロシアの要求をのまざるを得ない状況にウクライナを追い込むことを決断。ハリコフへの猛攻撃は、2月28日にロシアによるハリコフへのぶざまな攻撃をウクライナ側が阻んだことへの報復ではないかとの臆測が飛び交っている。

「ウクライナの人々に、歯向かえば民間人にも軍人にも死傷者が出ると示すのが、ロシアの思惑だ」と、英陸軍将校としてボスニアでNATO軍の司令官も務めたバリーは言う。

ウクライナの人々にとっては、ロシア軍の攻勢で危険と背中合わせの不安な日々が続いている。2月28日、ロケット弾と砲撃の音がハリコフ市内にとどろくなか、ハリコフから南へ向かう道路はまだウクライナ側が押さえており、市の南縁一帯にロシア軍の急襲に備えて戦車や部隊や重砲が配備されていた。

がらんとした幹線道路には民兵が乗用車で乗りつけ、新たに入手したアサルトライフルを手に、急ごしらえの検問所で中部の都市ドニプロに向かう人々の書類のチェックに神経をとがらせていた。ロシア軍の空爆を免れた数少ない大都市であるドニプロには北部からの避難民が殺到し、郊外ではひどい渋滞が起きていた。ウクライナの人々の不安な旅は当面続きそうだ。

From Foreign Policy Magazine

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