<独占>キエフ陥落は数日以内(米当局者)
Exclusive: US Expects Kyiv to Fall in Days as Ukraine Source Warns of Encirclement
ウクライナ大統領府のミハイロ・ポドリャク顧問は声明の中で、ロシアがウクライナの複数の主要都市にある政府関連施設の占拠を目指しているとの見方を示した。
「ウクライナ大統領府は、ロシアの戦術上の目標は2つあると考えている。複数の地域を占領し、ウクライナの正統な政治指導部の機能を破壊することだ。それで混乱を広め、ロシアとの2国間関係についての和平条約に署名する傀儡政権を樹立しようとしている」とポドリャクは声明で述べた。「狙いは複数の大都市、特にハルキフとキエフの情勢を不安定化させようとしている。ロシア軍の複数の部隊が、ウクライナ政府の関連施設が集まる区域を占領する可能性もある」
ロシア軍による侵攻の早い段階で、最も劇的な戦闘が展開された場所の一つが、キエフ近郊のホストーメリにあるアントノフ空港だ。ウクライナ内務省の複数の当局者は24日、ヘリコプターで飛来したロシア軍の複数の部隊が、同飛行場を占拠したと発表した。だがロシアの部隊を撃退するための抵抗は今も続いているとみられる。
ここでの戦いの結果が、ウクライナの今後を左右する可能性もある。アントノフ空港は、キエフから西に約25キロメートルのところに位置している。ここがロシア軍に制圧されれば、キエフ進軍の足掛かりになる。
チェルノブイリ原発を占拠
前述のウクライナの情報筋は、ホストーメリにいるウクライナ軍の部隊について、「彼らがロシア軍を撃退できるかどうか、見守るしかない」と述べた。
ロシア軍の部隊が、ウクライナ国内の複数の拠点を掌握したのか、それともそれらの拠点から撃退されたのかについては、情報が錯綜している。その中で重要な一つの拠点が、ソ連時代の1986年に世界最悪の原発事故が起きたチェルノブイリ原発だ。ウクライナ大統領府は、このチェルノブイリ原発がロシア軍に占拠されたと発表した。
ウクライナとロシアの部隊の衝突は続き、どちらも相手側にどれだけの被害をもたらしたかを強調している。
ウクライナ軍のバレリー・ザルジニー最高司令官は24日、ウクライナ軍がロシア軍の少なくとも4台の戦車と数十台の装甲車両を破壊し、最大6機のロシア軍機と2機のヘリコプターを撃墜したと主張。同軍はその後、ウクライナに対して、ベラルーシ方向から4発の弾道ミサイルが発射されたと報告した。
またウクライナ外務省の危機管理センターは、市民や軍事施設に対して30発以上の巡航ミサイル、誘導型多連装ロケットシステムや砲弾による攻撃があったと報告した。