家電の配送員、客に6時間メールの執拗アプローチ...しかし送信先は彼氏だった 英
翌日もジョーダンからの連絡は続いたがライアンは切り上げ、一連のメッセージのスクリーンショットをSNSに公開した。配送員の一線を超えた行動が話題を呼び、一件は複数のメディアで取り上げられる運びとなる。
家電チェーンのカリーズは、この問題を「非常に重く」受け止めていると述べている。社の行動規範に違反したとして、配送を担当したジョーダンをすでに解雇した。将来も同店チェーンと委託配送業者では雇用しない方針だという。
一方のジョーダンに反省の色はない。配達の際にケイシーが露出度の高い服をまとい、「(関係を)望んでいた」「懇願していた」と述べている。なお、ジョーダンには付き合っていた女性がいたが、事態が知れたことで破局に至っている。「一夜にして(職も恋人も)すべてを失った」「罠にはめられた」とジョーダンは話している。
常習的に配送情報を利用か
問題の配送員は、配達先でのアプローチを常習的に行なっていた可能性がある。報道を受け、別の女性も同じ配送員からセクハラまがいの行為を受けたと名乗り出た。2人の幼い子供の母であるジェシカという女性だ。
英サン紙によると、ジェシカが冷蔵庫の搬入を受けた際、配送を担当したジョーダンはスマイルを絶やさなかったという。これだけであれば愛想の良い配送員だが、その後、個人的なことがらを詮索するメールが携帯に届くようになった。「やあ、新しい冷蔵庫は気に入った?」などと切り出し、一人暮らしなのかなど多くを質問する内容だったという。
サン紙に対し、ジェシカはこう打ち明ける。「初めにメッセージを見たときはあまり気に留めなかったのですが、彼が私の家を訪れており、住所を知っていると思うと、途端に怖くなりました。彼は私の携帯番号を知っていて、どこで暮らしているかも把握しているのです」。 勤務先の顧客リストを、まるでデートアプリのTinderのように使っているのではないか、とジェシカは指摘する。
冒頭で洗濯機を受け取ったケイシーは、今ではフィアンセが同席する場でないと宅配便を受け取るのも怖くなったという。配送システムや配送伝票には個人情報が凝縮されているだけに、イギリスのみならず慎重な扱いが求められそうだ。