最新記事

米大統領選

共和党「トランプ一択」に待ったをかける男<2024年米大統領選>

Ron DeSantis Has Been Closing the Gap on Donald Trump: GOP Primary Polls

2022年1月18日(火)21時06分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

ネットメディアのアクシオスは、複数の匿名の情報源の発言を引用し、トランプがデサンティスを「脅威を見なしていない」と公言し、また彼のことを「カリスマ性がなく鈍い」人物と評していると報じている。

トランプは、自分が(以前から予想されていた通り)立候補への熱意を示しているにもかかわらず、デサンティスが立候補の可能性を正式に否定していないことに、激怒していると思われる。

デサンティスは、連邦政府の請負業者に対するワクチン義務化や学校でのマスク着用義務化に反対してきた保守派として、2020年にトランプが新型コロナの拡大を受けたロックダウン措置を導入するのに「もっと強硬に」反対しなかったことを後悔している、とポッドキャスト「Ruthless」に語っている。

「新型コロナ感染症が最初にアメリカに入ってきた時、我々はきちんとそれに対処していた」とデサンティスは語った。「私はトランプに、『中国からの航空便の乗り入れを停止すべきだ』と言った。だが2月や3月前半の段階では、それが全米のロックダウンにつながることになるとは考えもしなかった」

一方のトランプは最近、ケーブル局「ワン・アメリカ・ニュース」とのインタビューの中で、新型コロナワクチンの追加接種を受けたかどうかを肯定も否定もしない「意気地なしの」政治家を批判したが、名指しはしなかったものの、これはデサンティスへのあからさまな批判だとみられている。

デサンティスはワクチン反対派への配慮から、この数週間、追加接種を受けたかどうかについて何度も聞かれながら、一度もはっきりと答えていない。「それは個人の自由だ」とか、「政府に個人の医療記録を知る権利はない」と言を左右にする。デサンティスのあだ名は「ミニ・トランプ」だ。

20250121issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む


※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:もう賄賂は払わない、アサド政権崩壊で夢と

ワールド

アングル:政治的権利に目覚めるアフリカの若者、デジ

ワールド

尹大統領の逮捕状発付、韓国地裁 本格捜査へ

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 7
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 10
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中