最新記事

中国

マクドナルドでダイエット? エアロバイク付きの客席が中国に登場

2021年12月28日(火)17時50分
青葉やまと

店内でエアロバイクを漕ぎながら食事ができる...... cris13yu@TikTok

<エアロバイクを漕ぎながら、バーガーをぱくり。カロリーを摂りたいのか燃やしたいのか判然としない客席だが、店側には隠れたねらいがあるという>

ジャンクな風味でガツンとした満足感をもたらしてくれるマクドナルド。ビッグマック、揚げたてのポテト、コーラなどの組み合わせが食欲を刺激するが、気になるのはカロリーだ。そんななか、一風変わった店舗が中国でテスト展開し、ぽっこりお腹が気になる世界のマック愛好家たちの注目を集めている。

この店舗では通常の客席に加え、エアロバイクにテーブルが付け足された特別な席を利用することができる。利用者はいつものようにバーガーのセットなどを注文し、店内でエアロバイクを漕ぎながら食事ができるという趣向だ。

席は数台並ぶ形で、ウインドウ越しに店外からまる見えの位置に据え付けられている。ある通りすがりの歩行者が、バーガーにかじりつきながら運動をこなす利用者を発見し、動画に収めた。TikTokに投稿したところ3300万再生を超える人気コンテンツとなり、海外メディアに続々と取り上げられている。

インディペンデント紙は、「客がエアロバイクのような形をしたテーブルに着席し、バーガーを食べたりソフトドリンクを啜ったりしながら、摂取したカロリーの一部を燃やそうと試みている」として動画を紹介している。

この客席は現在、中国のマクドナルド2店舗で試験的に展開中だ。2021年9月にオープンした広東省の店舗で最初に採用され、次いで動画に収められている上海の店舗にもお目見えした。

「罪悪感が消滅」

台湾の代表的日刊紙である『中時新聞網』は、「罪悪感が消滅」する試みだとして取り上げ、「(近所に)あれば毎日通う」などとする動画視聴者の反応を報じている。

メトロ紙は動画視聴者の反応として、「素晴らしいコンセプト」「何もしないよりはいい」などの声を紹介している。

@cris13yu

mc da China kkkk amei a ideia

som original - cris13_u

しかし、高カロリーのバーガーを食べながらジムのようなエクササイズをこなすのは、矛盾した行動にも感じられる。インドの国際ニュースチャンネル『WION』は、「科学的であろうとしながらも正確さに欠ける試み」「まったく合理的ではないが確実に度肝を抜かれる」と皮肉たっぷりだ。「バーガーが体に入り、カロリーが出ていく。完璧なバランスだ。科学的には成立していないが」と手厳しい。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ氏、FDA長官に外科医マカリー氏指名 過剰

ワールド

トランプ氏、安保副補佐官に元北朝鮮担当ウォン氏を起

ワールド

トランプ氏、ウクライナ戦争終結へ特使検討、グレネル

ビジネス

米財務長官にベッセント氏、不透明感払拭で国債回復に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでいない」の証言...「不都合な真実」見てしまった軍人の運命
  • 4
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 5
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 6
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 7
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 10
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 5
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 9
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 10
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中