クリスマス決行か中止か、オミクロン株爆発で土壇場の決断を迫られる欧州各国
Global COVID Surge Before Christmas Puts Governments in Tight Spot
イギリスで19日に確認された新規感染者は8万2866人と、先週の最多記録に迫る勢いだった。そのほかの国々も、イギリスの感染状況を慎重に見守っている。
オランダでは感染者の急増を受けて、政府が19日から年明け14日まで全土を対象に厳しいロックダウンを導入した。世界経済フォーラムは20日、オミクロン株に関する「不確実性」を理由に、毎年スイスのダボスで開催している年次総会を延期すると発表した。
しかしヨーロッパの多くの指導者は、そこまで厳しい措置は取っていない。
フランスとドイツは、イギリスからの旅行者の入国を厳しく制限。またフランス政府は、、新年を祝うための公共スペースでのコンサートや花火の打ち上げを禁止した。アイルランドでは、パブやバーの午後8時以降の営業が禁止され、屋内外のイベントの参加人数が制限された。
ポルトガル政府は、エッセンシャルワーカー以外の人について、年明けに1週間の在宅勤務を命じている。ギリシャは年末年始に各所で新型コロナワクチンの接種証明書のチェックを行うために、警察官1万人を動員する。
ヨーロッパで最もワクチン接種率が高い国のひとつであるスペインでは、新規感染者の全国平均が1年前の2倍の水準に達しているものの、屋内でのマスク着用義務化とワクチンの追加接種を主な対策としており、さらなる制限措置の導入は予定していない。
本記事の執筆にあたっては、AP通信の協力を得た。
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