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ブラジル、オミクロン株の感染確認 中南米で初

2021年12月1日(水)09時28分
新型コロナウイルスのワクチンを準備するブラジルのグアルリョスの医療スタッフ

ブラジル保健省傘下の国家衛生監督庁は、新型コロナウイルス検査でブラジル人2人が新たな変異株「オミクロン」に陽性反応を示したと発表した。オミクロン株への感染が報告されるのは中南米では初めて。写真は5月、ブラジルのグアルリョスで撮影(2021年 ロイター/Amanda Perobelli)

ブラジル保健省傘下の国家衛生監督庁(ANVISA)は30日、新型コロナウイルス検査でブラジル人2人が新たな変異株「オミクロン」に陽性反応を示したと発表した。オミクロン株への感染が報告されるのは中南米では初めて。

陽性者は、南アフリカからサンパウロに到着した男性と、渡航歴のない妻の2人という。

この男性は11月23日にサンパウロの国際空港に到着した際の検査では陰性だった。しかし、渡航前の検査で2人が陽性だったことから検体をさらに分析し、オミクロン株が検出された。

男性がサンパウロに到着したのは、世界保健機関(WHO)がオミクロン株について初めて公表し、ブラジルが南アを含むアフリカ南部6カ国からの渡航を制限する前だった。オミクロン株が発見される以前からすでに世界に広がっていた可能性への懸念が高まっている。

サンパウロ州当局によると、この2人は宣教師でワクチンを接種したことを示す記録はないという。

同州政府はオミクロン株への感染が確認されたことを受け、マスク着用に関する規則緩和計画を見直すと発表した。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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