展望2022・日本の安全保障 台湾問題など高い緊張、中国の「嫌な外交」続く
ウイグルは日本外交の懸念材料
中国が台湾の独立を許さないと繰り返しているのは「不満の強さを示している」と指摘。「外交関係がある国を引っぱがし、一方的に台湾を孤立化させ、中国の応援団を増やす政策を続けるだろう」と語った。台湾と国交を結ぶ国は現在14カ国。12月に入りニカラグアが断交し、中国と国交を回復した。台湾も外交攻勢を強めており、外交トップの外交部長が9月に米国を、10月に欧州を訪問した。
北京冬季五輪の外交ボイコットなどの形で西側諸国が批判を強める新彊ウイグル自治区などの人権問題については、「中国が物分かりの良い姿勢を見せる可能性はないだろう」と指摘。同時に「日本はウイグルへの思い入れが薄く、日本外交の懸念材料」とした。
*インタビューは12月13日に実施しました。
(竹本能文 編集:久保信博)
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