初体験の雪遊びに子グマが大はしゃぎ 転げ回って、飛び跳ねて
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<雪の中で転げ回り、飛び跳ね、全身で喜びを表現する──そんなクマの舞をフィンランドからお届けする>
赤ちゃんがケーキを一口頬張ったり、子犬が新しい芸を覚えるなど、子供の「生まれて初めて」を見守っているときほど至福の時間はない。
そうは言っても、子クマが初めて雪遊びをする光景を見たことがあるという人は稀だろう。そんな珍しい動画がフィンランドで撮影された。
動画は飼育員のパシ・ヤンティによって先月投稿されたもので、「クーサモ・プレデター・センター」のスロ・カルヤライネン(「ベアーマン」と呼ばれている)と戯れている様子が分かる。
アイナと名付けられたこのクマは、5月に民家の庭で孤児として発見されたとヤンティは語っている。当初1.3キロほどしかなかった体重が、今では30キロ近くに増えたという。
動画によれば、フィンランドでは初雪が降った後には雪遊びを楽しむことが多いそうだ。
アイナは雪の中を転げ回り、飛び跳ね、全身で喜びを表現しているように見える。ふさふさした毛の先にくっついた白い雪がほほ笑ましい。途中、カルヤライネンが一緒に飲もうとコーヒーを差し出すシーンも。
センターは一般にも開放
カルヤライネンは1990年代前半にクーサモ・プレデター・センターを開設。当初はクマの保護を目的としていたが、現在はオオヤマネコやキツネ、ウルフドッグなどの保護も行っている。センターは一般に開放されており、動物を間近に見ることもできる。
フィンランド政府観光局のユーチューブチャンネル「ビジット・フィンランド」では、普通の人なら怖がるような動物たちと交流する彼の姿を特集している。
「動物との間にも友情は築ける」
2013年に公開されたこの動画の中で、カルヤライネンはそう語っている。