最新記事

ブラジル

ハチに襲われ飛び込んだ湖にピラニア... 男性が食われる

2021年11月12日(金)22時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
ピラニア

人間を襲うことはあまりないが…(写真はイメージです) Serge-Kazakov-iStock

<溺死だったのか、ピラニアによる攻撃のためか──死因は定かではない>

現地時間10月31日、ブラジル南部でハチから逃れるために湖に飛び込んだ男性がピラニアに襲われて死亡する事件が発生した。

ヤフーニュースによると、この30歳の男性は友人2人とミナスジェライス州ブラジランジア・デ・ミナスの湖で釣りをしていたところ、ハチに襲われ湖へ飛び込んだという。しかし、不運なことに湖には鋭い歯をもつピラニアが生息していた。友人2人はなんとか安全な場所まで泳いで辿り着いたものの、男性は逃げ切ることができなかった。

消防隊による捜索の結果、岸から少し離れたところで男性の遺体が発見された。男性の遺体は損傷が激しく、顔や体の一部が食いちぎられていたという。溺死だったのか、ピラニアに襲われたことによるものだったのか、死因は定かになっていない。

ピラニアが人間を襲うことはほとんどないが、襲われれば致命的な損傷に至ることもある。

2015年1月には6歳の少女がピラニアの被害に遭った。BBCによると、彼女はブラジルのモンテアレグレ付近のマイクル川で家族とカヌーに乗っていたが、その日は嵐だったためカヌーが転覆してしまった。家族は助かったが、少女は帰らぬ人となった。

家族は地元メディアに対して「船が転覆してすぐに溺れた」と語っており、ピラニアに食い付かれる前にすでに死亡していた可能性もある。

本来の生息地以外でも

ピラニアは主に南米のアマゾン川流域に生息しているが、他の地域でも発見されている。過去数十年の間にアメリカでも発見されているが、まだ個体群は維持されておらず定着していないという。

米カリフォルニア州魚類野生生物局は、ピラニアが本来の生息地以外に持ち込まれた際に懸念されることを次のように語っている。

「在来種を捕食するだけでなく、餌や生息地をめぐって在来種と競合したり、在来種の多様性を損ねる可能性がある」

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ氏とゼレンスキー氏が「非常に生産的な」協議

ワールド

ローマ教皇の葬儀、20万人が最後の別れ トランプ氏

ビジネス

豊田織機が非上場化を検討、トヨタやグループ企業が出

ビジネス

日産、武漢工場の生産25年度中にも終了 中国事業の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口の中」を公開した女性、命を救ったものとは?
  • 3
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 4
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 5
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 6
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 7
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 8
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    日本では起こりえなかった「交渉の決裂」...言葉に宿…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 8
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 9
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 10
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中