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感染症欧州とアジアで鳥インフル流行の兆候 中国では鳥=ヒト感染が21例にも
国際獣疫事務局(OIE)は、欧州とアジアでここ数日、病原性の高い鳥インフルエンザの流行が複数報告されていると明らかにした。ウイルスの新たな急拡散を示す兆候とみられている。写真は鳥インフルエンザの発生について警告する看板。提供写真。デンマークのラーネルスで2020年17日撮影(2021年 ロイター/Ritzau/Bo Amstrup via REUTERS)
国際獣疫事務局(OIE)は、欧州とアジアでここ数日、病原性の高い鳥インフルエンザの流行が複数報告されていると明らかにした。ウイルスの新たな急拡散を示す兆候とみられている。
以前に発生した鳥インフルエンザ流行では数千万羽が処分されており、家禽業界は警戒を強めている。流行はしばしば貿易規制にもつながる。
鳥インフルエンザは人にも感染する可能性があるため感染症学者も注目している。中国では今年に入りH5N6の人への感染例が昨年通年を上回る21例報告されている。
OIEは韓国当局の報告として、同国で約77万羽を飼育する忠清北道の農場で鳥インフルエンザが発生したと明らかにした。全個体が処分されたという。
日本でも、H5N8型による今冬最初の流行が秋田県で発生したとして、先週の農水省の報告を確認した。欧州では、7000万羽を飼育するノルウェーの農場でH5N1型流行が発生した。
このほかベルギーも、野生のガチョウから病原性の高い型の鳥インフルエンザウイルスが見つかったとして15日から家禽を屋内にとどめるよう指示するなど対策を強化。今月にはフランス、先月にはオランダも類似の措置を取っている。
一般的に鳥インフルエンザの流行は毎年秋に発生し、渡り鳥を媒介に拡散する。摂食による人への感染はない。
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