最新記事

最初の兆候は軽い喋りづらさ...平均余命1~3年とされても鉄人レースを完走した男性

Completing an Ironman with ALS

2021年11月17日(水)18時06分
カイル・ブラウン(米ユタ州在住のトライアスリート)

ジョン・ブレースがALSを患いながらアイアンマンに出場したのは05年。医師は「ゴールラインを転がって越えるしかない」と言った。だが、彼は完走した。地面に横たわり、転がってゴールした。

私はALSと診断された後、彼の家族と大会の主催者に連絡を取った。ブレースのゼッケン179番は永久欠番になっていたが、主催者は私が着けることを許可してくれた。ゴールラインにたどり着くと、私は体を横たえ、転がった。

今は小さな目標を立て、日々を明るく過ごすようにしている。近々、息子と一緒に旅行に行く予定だし、コンサートや家族旅行の計画もある。

最近、ALSで亡くなった人の葬儀代を集める活動をしていた高校生グループと話をした。私は、彼らが遺族に与える影響について話した。彼らはこの活動を忘れないだろうし、それが未来を変えることになる。私もこの人生を終えるとき、ポジティブな変化をもたらすつもりだ。

(筆者は9月18日、アイアンマン70.3世界選手権に出場。5時間38分35秒で完走した)

20250408issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年4月8日号(4月1日発売)は「引きこもるアメリカ」特集。トランプ外交で見捨てられた欧州。プーチンの全面攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

国連、雨季到来前に迅速な援助呼びかけ 死者3000

ビジネス

日経平均は続伸で寄り付く、米関税警戒で伸び悩みも

ビジネス

関税の影響を懸念、ハードデータなお堅調も=シカゴ連

ビジネス

マネタリーベース、3月は前年比3.1%減 7カ月連
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥーが解明される...「現代技術では不可能」
  • 4
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 7
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中