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医療米FDA、ロシュのアルツハイマー治療薬を画期的治療薬指定
スイスの製薬大手ロシュは10月8日、アルツハイマー病の治療を目的に同社が開発した抗体医薬品「ガンテネルマブ」が、米食品医薬品局(FDA)によるブレークスルーセラビー(画期的治療薬)指定を取得したと発表した。2012年4月、スイスのロートクロイツで撮影(2021年 ロイター/Michael Buholzer)
スイスの製薬大手ロシュは8日、アルツハイマー病の治療を目的に同社が開発した抗体医薬品「ガンテネルマブ」が、米食品医薬品局(FDA)によるブレークスルーセラビー(画期的治療薬)指定を取得したと発表した。
ガンテネルマブは、アルツハイマー病の原因物質とみられる「アミロイドベータ」を阻害する。ロシュによると、FDAの指定は、現在実施中の治験(臨床試験)で脳のアミロイド斑が著しく減少したことを示すデータに基づいている。
同社の最高医療責任者(CME)でグローバル製品開発トップのレビ・ギャラウェイ氏は、FDAの指定はガンテネルマブに対する自信を裏付けるとした上で、ガンテネルマブがアルツハイマー病を治療する初の皮下注射薬となり、在宅注射ができるようになる可能性もあると述べた。
ロシュは来年下半期に後期治験を完了する予定。シュワン最高経営責任者(CEO)は7月、アルツハイマー病治療薬のニーズに対応し、可及的速やかに患者に提供する方法を見つけ出すのは急務だと発言した。
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