ザッカーバーグ、人生最悪の週明け
Zuckerberg May Be Having the Worst Week of His Life and It Is Only Monday
インターネット監視団体のネットブロックスは、これらのプラットフォームが1時間閉鎖されただけでも、フェイスブックが被る損失は1億6000万ドル超にのぼると推定する。4日、フェイスブックの株価は5%近く下落。ザッカーバーグの個人資産は、トラブル発生後の数時間で60億ドルあまり減少した。
報道によれば、4日はフェイスブックの従業員が社屋に入れなかったり、社内通信プラットフォームにもアクセスできないトラブルが発生。そのためトラブルの範囲や規模を検証することができなかったという。
ネットワーク分析サービス会社ケンティックのダグ・マドリーによれば、トラブルの原因はDNS(ドメイン・ネーム・サーバー)障害の可能性がある。DNSは、ユーザーがアドレスを打ち込むと、目的のサイトに到達できる仕組みのことだ。
4日の米東部時間午後6時頃から、ようやくサービスは復旧した。だが今回のトラブルは、2019年(障害発生から復旧まで24時間以上かかった)以来、最悪の大規模障害となった。今回の障害では、収入をフェイスブックに頼っている小規模企業やクリエイターたちが最も打撃を被った。
頭痛の種は増えるばかり
トラブルはさらに続く。4日、あるハッカーが、フェイスブックのユーザー約15億人分の個人情報を所有しているとして、この情報を「小分けにして売る」と呼びかけたのだ。このハッカーは、自分が持っている情報にはフェイスブックユーザーの名前、メールアドレス、住所、性別、電話番号やユーザーIDが含まれていると主張している。
もしこれらの情報が本物なら、他人が自分のアカウントにアクセスできることになるし、特定の広告を押しつけられることになるかもしれない。悪どい経営手法に大規模なシステム障害に加え、個人情報の大量漏洩となれば、議会でどんな厳しい追及を受けるかわからない。