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日本政治第100代首相に岸田文雄 新内閣は13人が初入閣、経済安保相などに若手起用
衆議院本会議の首相指名選挙で選出され挨拶をする岸田文雄。Kim Kyung Hoon - REUTERS
自民党の岸田文雄総裁が4日、第100代首相に選出された。岸田氏は直ちに組閣を行い、松野博一新官房長官が13人の初入閣組を含む新内閣の閣僚名簿を発表した。この後、皇居での首相親任式、閣僚認証式を経て岸田内閣が発足する。首相の交代は昨年9月以来、約1年ぶり。岸田氏は4日午後9時から記者会見し、閣僚人事の狙いや今後の政権運営の考え方などについて説明する。
岸田氏は組閣に先立ち、公明党の山口那津男代表と会談し、自公連立政権の枠組みを確認した。
組閣では、財務相に鈴木俊一元総務会長、新設する経済安全保障担当相に小林鷹之元防衛政務官、経済再生相に山際大志郎元経産副大臣、経産相に萩生田光一文科相を充てた。
経済安保担当の小林氏は衆院当選3回の若手。ワクチン担当相に就く堀内詔子氏、デジタル担当相に起用された牧島かれん衆院議員も同じく当選3回の若手だ。一方で、最大派閥である細田派から4人、旧竹下派から4人、麻生派から3人と、派閥のバランスにも配慮した形となった。
新型コロナウイルス対策を担当する閣僚は、山際氏、堀内氏の他、厚生労働相に後藤茂之政調会長代理が起用された。
閣僚20人のうち初入閣は13人。茂木敏充外相、岸信夫防衛相は再任となった。
分配政策を重視、月内にも衆院選
岸田氏はすでに自民党新総裁に選出後の会見で「幅広い国民の所得を引き上げる」と述べ、格差是正のための分配政策を重視する考えを示している。コロナ対応に加えて、数十兆円規模の経済対策を年内に策定する。
自民党の甘利明幹事長は岸田首相の選出について「社会の分断化が進む中で、国民に寄り添える力のある首相が誕生した」と評価。「国民に寄り添って、社会を1つにまとめ、進むべき方向を示すリーダーが必要だ」と語った。立憲民主党の枝野幸男代表は「空白を作らずに仕事をしていただきたい」と述べた。
今月21日には衆議院議員の任期を迎える。国内メディアは岸田氏が衆院選について今月19日公示・31日投開票とする意向を固めたと報じた。甘利幹事長は「その方向性が示されると思う」と述べている。甘利氏によると、補正予算などの編成は総選挙後となる見通し。
(石田仁志 編集:田中志保)
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