韓国がSLBM発射実験に成功、「朝鮮半島ミサイル危機」の時代が幕を開けた
SLBMと併せて、新型の地上発射型弾道ミサイル、空中発射型巡航ミサイルや超音速地対艦巡航ミサイルの発射にも成功したと、韓国国防省は発表。公開された動画では、固体燃料ロケットエンジン燃焼試験の模様も確認できる。
今回の実験は、今年5月の米韓首脳会談で「米韓ミサイル指針」が撤廃されたことを反映している。
朝鮮半島情勢の不要な悪化を防ぎ、北東アジア諸国の潜在的懸念を和らげるため、アメリカは同盟の条件として、韓国が開発可能なミサイルの射程や弾頭重量に制限を課していた。だが北朝鮮が事実上の核保有国になり、ミサイル技術を向上させるなかで制限は段階的に緩和され、今や韓国はアメリカの制約なしに弾道ミサイルを開発できる。
「パンドラの箱」は開いた。朝鮮半島は際限なきミサイル開発競争、そして核開発競争の時代を迎えるのだろうか。
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