中国への対抗強めるオーストラリアに、米英が原子力潜水艦の技術提供
How Submarine Power of U.S., Allies and Rivals Compare
米国防総省は、今後10年を通して中国が急速な近代化を進め、最大70隻の潜水艦を運用するようになると推定している。これまでの15年間で中国が建造した潜水艦は12隻にのぼる。
中国海軍によるこうした動きへの警戒こそが、オーストラリアがフランスの造船会社ナバル・グループと結んでいた契約を突然破棄した理由のひとつだろう。ナバル・グループはオーストラリア向けに、ディーゼルと燃料電池を推進力とする潜水艦12隻を建造する予定だった。
米バイデン政権の関係者は、アメリカの主導でAUKUSを創設し、オーストラリアに対して原子力潜水艦の導入支援を行うことを発表した際に、ステルス性が高く、高速で機動力に優れ、攻撃に耐えうる力を持ったタイプの原子力潜水艦に言及した。ディーゼルエンジンの潜水艦は、小型で浅瀬でも運航可能だが、定期的に浮上して燃料電池を充電する必要がある。
AUKUS関係国は、まず18か月を費やして、オーストラリアが新たに導入する潜水艦プログラムの計画立案を行い、その間に、アメリカのバージニア級とイギリスのアスチュート級のどちらが導入されるかなどを決定する見込みだ。
(翻訳:ガリレオ)