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イギリスゴムボートでイギリスに渡る不法移民が急増、取り締まり巡り英仏対立も
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イギリスの支援団体に救助された不法移民 PETER NICHOLLSーREUTERS
<かつてはフェリーなどで密航していた不法移民だが、最近はゴムボートでフランスからイギリスに渡る不法移民が急増中>
フランスからドーバー海峡を渡ってイギリスを目指す不法移民が急増している。仏当局によれば、昨年は年間で9500人余りがイギリスを目指し、約8500人が実際に英南部の海岸にたどり着いた。一方、今年は既に1万2000人以上が渡航に成功しており、9月6日には1日当たりの人数で過去最高に迫る785人がイギリスに到達した。
彼らの多くは斡旋業者が用意したゴムボートなどの小さな船で海にこぎ出す。かつてはトラックやフェリーが多用されたが、最近はコロナ禍で移動手段が減り、取り締まりも強化されているためだ。
英政府は7月、フランスの沿岸警備強化のために5400万ポンドを支払うことに合意した。だがパテル英内相は、フランスが対策を強化しなければ支払いを履行しない可能性もあると示唆している。
これに対して仏政府は海岸線は300~400キロあり、完璧な警備は不可能だと反論しているが、ブレグジット派は「無責任だ」と怒り心頭の様子だ。
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