最新記事

選挙

院政目指す?ドゥテルテ軸に展開する2022比大統領選 カギ握るは大統領の長女

2021年9月14日(火)19時41分
大塚智彦
フィリピンのドゥテルテ大統領

ドゥテルテは副大統領が大統領より偉い超法規的政治を目指す? Lisa Marie David - REUTERS

<副大統領選への出馬を表明した男の狙いは?>

2022年5月に行われるフィリピンの大統領選では、10月1日の立候補者届け出に向けた与野党の候補者選定や1本化に向けた動きが活発となっている。現職のドゥテルテ大統領は憲法の規定で大統領には立候補できないが、副大統領としての出馬は可能で、実際に与党は党大会で「ドゥテルテ大統領を副大統領候補」として指名し、ドゥテルテ大統領がこれを受諾したことで正式な候補者となった。

ただ与党が大統領候補に指名したボン・ゴー上院議員が指名を拒否したことから、新たな大統領候補をめぐる調整が急務となっている。

一方の野党もレニー・ロブレド副大統領を軸に候補者の絞り込みを進めており、また世論調査でも人気のあるマニラ市のイスコ・モレノ市長の名前もとりざたされている。

ドゥテルテ氏 副大統領候補指名受諾

ドゥテルテ大統領が最高顧問を務める最大与党「PDPラバン」は9月8日、中部ルソン島パンパンガ州サンフェルナンド市で全国党大会を開催し、ドゥテルテ大統領を副大統領候補に指名した。そして直ちにその指名をドゥテルテ大統領が受諾したため、党の正式候補者となった。

ドゥテルテ大統領は受諾に際し「指名受諾は野心ではなく愛国心に基づくものであり、フィリピン国民に仕え続けることでさらなる国家の発展に貢献したい」と意欲をみせた。

ただ同時に「PDPラバン」が大統領候補に指名したドゥテルテ大統領の側近ボン・ゴー上院議員はかねてから「大統領選には関心がない」と否定的姿勢を示していた。このためこの日の指名に対しても「党は私の決意を尊重してほしい」と改めて指名受諾を拒否した。

このため「PDPラバン」では同氏の説得作業と別の候補者探しが急務となっている。

「PDPラバン」には有力議員のひとりマニー・パッキャオ上院議員も所属しているが支持者は少数ともいわれ、世論調査での高い人気にもかかわらずすんなりと次の候補者になるかどうかは極めて不透明な状況だ。

地元紙が「4人軸に展開か」と報道

地元紙「フィリピン・スター」は9月12日、法学者や政治評論家の見方をもとに「4人を軸に大統領選展開か」とする分析記事を掲載した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中