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アフガン情勢米連邦航空局「アフガニスタン首都空港の管制不在、米民間機は飛行禁止」

米連邦航空局(FAA)は、アフガニスタンからの米軍撤収の完了で、カブール空港での航空管制システムが存在しなくなったとし、米国の民間機は事前認可なしにアフガニスタンへの乗り入れと上空通過ができなくなったと発表した。写真は23日に撮影された、カブールの空港の衛星写真。Maxar Technologiesがロイターに26日に提供(2021年 ロイター)
米連邦航空局(FAA)は30日、アフガニスタンからの米軍撤収の完了で、カブール空港での航空管制システムが存在しなくなったとし、米国の民間機は事前認可なしにアフガニスタンへの乗り入れと上空通過ができなくなったと発表した。
FAAは、声明で「アフガニスタンにおける航空管制システムと民間航空当局の不在、ならびに安全保障上の懸念により、米国の民間機はアフガニスタンのほぼ全土についていかなる高度での飛行も禁止される」とした。
米軍は今月、イスラム武装組織タリバンがアフガニスタンの実権を握ったことを受け、出国を望む人々の退避を支援するためにカブールの航空管制権を引き継いだ。
FAAは、アフガニスタン東部の国境付近の上空を通過する高高度のジェット機航路だけは今後、使い続けられる可能性があると説明。ただ、同国への離着陸あるいは上空通過を望む米民間機は、事前にFAAの認可を得る必要があるとした。

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