最新記事

災害

「カトリーナ超え」のハリケーン・アイダがアメリカ南部に上陸

Hurricane Ida 'Most Definitely' Stronger Than Katrina, Hitting in 'Absolute Worst Place'

2021年8月30日(月)17時20分
トーマス・キカ

「予報では、アイダはバトンルージュとニューオーリンズの間の工業地帯を通過すると見られている。この工業地帯はアメリカ国内でも重要なインフラ地域とされ、経済に大きな影響力をもつ」と、気象学者のジェフ・マスターズはAP通信に語っている。「ミシシッピ川では数週間にわたり、貨物運搬船の運航が禁止されることになるだろう」

ルイジアナ州のジョン・ベル・エドワーズ知事は沿岸の堤防システムにとってアイダは非常に大きな負担になるだろうと述べる一方で、16年前と違って決壊する恐れはないとの見方を示したと、ウェブメディアのポリティコは伝えている。

「アイダのようなハリケーンが16年前のカトリーナと同じ日に上陸するというのはつらい話だ」と、エドワーズ知事の報道官は本誌への声明で述べた。「だが、知事が昨日、メディアや州民に対する発言で述べたように、ハリケーンに1つとして同じものはなく、ルイジアナ州や州民に突きつけてくる問題もハリケーンによって異なる」

「ハリケーン・アイダはハリケーン・カトリーナではないし、ルイジアナ州も16年前とは違う。新たなリスク軽減システムを構築し、今まさにアイダによって経験しているような事態に備えて運用している。また、連邦政府や地元の関係各所と密接に連携し、ハリケーンが通過したらすぐに対応できるよう、持てる力を展開し態勢を整えるためできる全てのことをやっている」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

三菱電の今期、米関税で300億円コスト増 営業益は

ワールド

ECBは利下げ余地ある、トランプ氏の政策機能ぜず=

ワールド

中国が南シナ海の鉄線礁を「統制下に」と主張、フィリ

ビジネス

TDK、26年3月期営業益予想は0.4%増 リスク
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    体を治癒させる「カーニボア(肉食)ダイエット」と…
  • 7
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 8
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 7
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 8
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 9
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 10
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中