横浜市長選で惨敗、菅首相に一段の逆風 自民党内に強まる衆院選への不安
選挙アナリストの衆院選予測では、自民の大幅議席減で自公が過半数ギリギリの水準に落ち込む可能性がゼロとは言えない情勢になりつつある。選挙プランナーの松田馨氏は週刊朝日8月20─27日号で、自民が63議席減の213と単独過半数(233)割れを予想。公明の議席予測(26)と併せても239と試算している
総裁選には、すでに高市早苗前総務相と下村博文政調会長が出馬する意向を明らかにしている。岸田文雄前政調会長も19日の派閥会合で「総裁選の日程が確定したら、私自身がどう関わるかをしっかり考えて行きたい」と語った。
二階氏や安倍氏の動き
菅氏の続投を支持してきた自民党の二階俊博幹事長、安倍前首相、麻生太郎財務相らの姿勢に今のところ目立った変化はない。自民党内でも幹部の間では「嵐の中で船長を変えるのはとんでもない」、「首相を変えても選挙基盤が弱い議員の当落は変わらない」と静観する声が聞かれる。
自民党総裁任期は9月30日、衆議院の任期は10月21日。8月24日の役員会の後、26日には党の選挙管理委員会が開かれ総裁選日程が正式決定される。
昨年9月の総裁選で菅氏に敗れた石破茂元幹事長は20日、自身のブログで「感染急拡大の最中に、(総裁選に)名乗りをあげると表明することには違和感を覚える」と出馬に消極的な姿勢を示した。小泉進次郎環境相も20日の記者会見で「もう一度、闘う首相の良さを多くの方に感じていただけるような機会にしてほしい」と述べ、首相再選支持を明言した。
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