デルタ株は症状が違う? ワクチンの効果はいつから弱る?〈変異株とワクチンQ&A〉
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【4】感染したのがどの変異株なのか、どうやって判断する?
ウイルス検査だけでは、どの変異株かは特定されない。
変異株の感染の広がりを突き止めるために、CDCは検体を採取し、その遺伝物質の遺伝子配列を解明することで変異株を特定する。そこから、その変異株が感染全体のどれだけの割合を占めているかを推定する。
【5】株が違えば症状も違う?
多くの変異株の症状は、従来型のウイルスの症状とそれほど変わらない。発熱、乾いた咳、息切れなどだ。
しかしデルタ株の場合は、鼻水や喉の痛み、頭痛などを伴う「ひどい風邪」のような症状が出ることがある。最近では、味覚や嗅覚がなくなったという報告が以前より減ったという調査結果もある。
【6】ワクチンで獲得した免疫はいつから弱まり始め、その時期はワクチンの種類によって異なるのか?
ファイザーは先日、同社製ワクチンの効果は2回目の接種から約4~6カ月後に84%まで低下するという独自調査の結果を明らかにした。
またネイチャー誌に掲載された研究報告は、mRNAワクチンは長期にわたる免疫効果が得られる可能性があると結論付けている。
※後編:コロナ感染歴がある人もワクチンを2回接種すべき?〈変異株とワクチンQ&A〉に続く。
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