ウナギを使った便秘治療で中国人男性が瀕死の重傷
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<「命を落としていたかもしれなかった」と手術した医師は言う>
いかなる状況であろうと決してやってはいけないことの教訓として、この話は知っておいた方がいい。
中国・江蘇省の興化市に住む男性が、便秘を治すために生きたウナギを肛門から直腸に挿入し、入院した。環球時報の国際版グローバル・タイムズ紙によれば、20センチのウナギは結腸に到達すると、それを噛んで腹部に入ったという。
驚いたことに、こうした奇妙な方法でウナギが使われるのは今回が初めてではない。
2017年には、ある男性が友人の勧めで「民間療法」と称されるこの方法を試したとメンズヘルス誌が伝えている。49歳のその男性は病院に運ばれ、ウナギを摘出する緊急手術が行われた。ウナギがどのように体内に入ったのかを尋ねられた彼は「自ら泳いで入ってきた」と答えたが、最終的には自分で入れたと告白した。
また2020年には、FOXニュースが同様の事件を報じている。その事件では、ウナギが男性の腸を引き裂き、深刻な感染症を引き起こした。手術した医師は、「血液に大量の糞尿が混じっていた」と語っている。腹腔には極太のウナギが2匹いたという。
今回の興化市のケースもこれらの事件とよく似ている。
この男性は、前日から腹痛を感じていたものの「恥ずかしくて医者に診てもらえなかった」という。最終的には病院に向かい、ぬるぬると滑るウナギが摘出された。
手術を担当した医師は、「大腸内のバクテリアが腹腔に到達すると溶血を引き起こす可能性があるため、彼は命を落としていたかもしれなかった」と述べた。
なお、摘出された時点でウナギはまだ生きていたという。