マイアミのコンド倒壊を嘲笑った中国でホテルが倒壊、それでも中国は「勝った」と主張
China, After Mocking Surfside Rescue, Hit by Hotel Collapse Disaster
2日後に同省の趙立堅(チャオ・リーチエン)報道官も同じような内容のツイートをした。「まだ生存の可能性はあるが、アメリカは国民を見放した。#フロリダ崩壊」
趙のツイート以降、少なくとも30人の犠牲者の遺体がコンドミニアムの瓦礫のなかから回収された。
ブラジルのリオデジャネイロにある中国総領事館の李楊領事の2度のツイートも、アメリカの救援活動に対する痛烈な批判だった。
「アメリカの復活?でも倒壊現場に埋まっている人々は誰も戻ってきていない!!!」と李は7月3日に書いた。
建物の解体後には、「アメリカンスタイルの人間の救助はものすごく素人臭いが、爆破は達人だ!!!」と投稿した。
中国の倒壊したホテルの瓦礫の中で最初に犠牲者が見つかったニュースの後も、蘇州とサーフサイドの現場の比較は続いた。
「中国江蘇省にあるホテルの建物が12日に倒壊。救助作業は時間との戦いになっている。死者1人を含む9人が救出された。それ以外に9人がまだ行方不明だ」と、共産党の機関紙である環球時報の胡錫進(フー・シージン)編集長はツィート。「行方不明者はマイアミの救助活動のように見捨てられはしない」と、付け加えた。
「行方不明者を見捨てずに救う中国」中国ネチズンは反発
このメッセージは、ツイッター上で批判もあったが、胡は中国の大手ソーシャルメディアサービス新浪微博(ウェイボー)でも繰り返した。
「蘇州市のホテル倒壊には胸が張り裂けそうだ。このような恐ろしい事故は起きてはならない。起きたときは、誰もが迅速かつ効果的な救助が期待される」と、胡は書いた。
「アメリカのマイアミの建物崩壊のようなのんびりとした(対応)と、(犠牲者の)遺棄は、受け入れられない」
中国のネチズンの反応は、皮肉と軽蔑の入り混じったものだった。
ある微博ユーザーは「悲劇は祝福になった。われわれは再び勝った」と、いうメッセージを送った
「胡はすごいヤツだ。こんな悲劇的な出来事の後でさえ、彼は[中国]とアメリカとを比較し、優越感を感じることができる」と、別の人が付け加えた。
もう一人の微博ユーザーは、「それってつまり、建物の崩壊なんてたいしたことはない。中国の救助活動はなんといっても最高だ!ということか」と応じた。
中国で最も有名な英語媒体である環球時報は、サーフサイド市のコンドミニアム崩壊に関する記事を十本以上掲載した。だがこの記事の執筆時点で、同紙のウェブサイトには、蘇州で倒壊したホテルに関する記事は2本しか掲載されていない。
胡は6月27日に「マイアミのコンドミニアム崩壊後、アメリカは当局者の崩壊した説明責任を修正するだろうか」という社説を書いた。
同紙は2日後に別の記事を掲載し、こう宣言した。「マイアミのコンドミニアム崩壊ののんびりとした救助は(アメリカという)『人権の灯台』が倒壊しつつあることを示している」